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『サワラはスピード出世魚!』|お魚豆知識

2022.3.15OKAFOODS魚豆知識

『サワラはスピード出世魚!』|お魚豆知識
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出世魚「鰆 -さわら-」

- sawara -


成長過程で名前を変えて呼ぶ魚を「出世魚」と表現するようになったのは武家社会の古いしきたりからきています。 武士は大人になるにつれて名を変えていき、また戦の功等で出世したり役職を与えられると、名前ではなく官位で呼ばれたりすることから出世魚と呼ぶようになったそうです。

出世魚と呼ばれる魚は複数あり、ブリ、スズキ、ボラなどが有名ですが、このサワラはその中でもかなりのスピード出世と言われます。 極めて小さな卵から仔魚は孵化し、当初は4mmほどの小さな体ですが、生後4日目くらいには大きく裂けた口に鋭い歯が生えてきて、他の魚の仔魚や甲殻類などを旺盛に食していきます。 

 

生後1ケ月で5cm、そこから更にスピードが増し、生後1カ月半では10㎝を越えてきます。 

 

そして1年後には50cm、2年で70cm、3年で80cmと、イワシやイカナゴなどの小魚を食べながら猛烈なスピードで大きくなっていきます。


大きくなるにつれてサゴシヤナギサワラと呼び名が変わっていきます。

 

特に古くから食すことの多かった関西、特に瀬戸内海周辺では大きさ70cm以上、重さ2kg以上のものをサワラと呼び、価値のあるものとして位置付け、食用として愛されてきたようです。 

 

近年では海水温の上昇の影響でしょうか、東北や北海道などでも漁獲され、その生息範囲を広げていることも注目されています。

 

癖のない柔らかな身質は特に焼き物として人気も高く、大衆魚として幅広く活用できる優等生でもあります。


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