安心・安全SafetyandSecurity

商品ができるまで

01.企画

お客様のお困りごとをおうかがいしているなかで見つけた新しいニーズや、お客様の嗜好・ライフスタイルの変化をもとに、打ち合わせと試作を何度も重ねて商品開発を行っています。オカフーズの原料調達力と商品開発力を活かしながら、調理現場でお役に立つ商品、喫食者の皆さまによりおいしく召し上がっていただける商品の開発を目指しています。

企画 企画
調達

02.調達

商品の原料は世界中に拡がるオカフーズの調達ネットワークを通じて仕入れています。生産者の皆さまとは長期的視野に立った互恵的な関係が築くことで、安定的な供給が受けられるよう努めてまいりました。水産原料は漁獲後の取扱いが悪いと臭みが出てしまいますので、温度などの原料管理には細心の注意を払っています。また、おいしく価格的にも手頃なのに日本ではまだ知られていない魚種を商品化することで、消費者の皆さまはもちろん、現地の原料生産者様の両方に喜んでいただく努力も行っています。

03.加工

原料は大きさや形がばらつくのが普通です。このような原料も熟練した生産スタッフの手で重さや形が均一な切り身となっていきます。魚の骨が残っていると、特に高齢者の方が召し上がる場合には問題となります。残骨が無いように、製品になるまでにX線検査も含めた何重もの検査を行っています。さらに工場の環境を整備する活動や、QC活動など生産現場のレベルアップを図るための様々な取り組みを行っています。

加工
流通・販売 流通・販売

04.流通・販売

海外拠点で生産された製品は日本の冷凍倉庫に保管され、物流委託先の株式会社ヒューテックノオリン様がご注文に応じて仕分けをされて全国に運ばれていきます。お客様のお手元には多くの場合販売店を通じて配送されます。

05.調理

調理現場の「人手不足で手間がかけられない」、「臭くないおいしい切り身が欲しい」というお声から、冷凍から直接調理ができて作業時間が短縮でき、しかもふっくら、やわらかで、臭みが少ない商品が生まれました。オカフーズの切り身は厚さもできるだけ揃えているので調理ムラも起きにくいなど、調理のご担当者様も喫食者様も喜んでいただけるさまざまな工夫が施されています。

調理

徹底した品質管理体制

オカフーズの品質方針

安心安全ローコスト

「バラつきの無い商品」を、原料から使うところまでを
「安全」「安心」「ローコスト」に、お客様へ安定供給する。

オカフーズの安全・安心への取り組み

オカフーズはファブレス(自社で工場を持たない)メーカーですが、昭和50年の創業以来、安全・安心には熱心に取り組んでまいりました。昭和50年代のはじめから、三陸を中心とした委託先の水産加工工場に対して衛生管理を指導し、当時では珍しい白衣・マスク・帽子の着用と入室前点検を実施させていました。
  当社は中山正夫技術士を顧問としてお迎えし、国内外の主要工場においては作業者全員に対して実務的な衛生管理の指導や勉強会を開催するなど、工場の衛生管理教育には力を入れております。また、海外生産が増えた今日では、「なぜ骨取りの魚が必要なのか、骨が残っているとどのような問題が発生するのか?」ということを工場作業者に理解して頂くための「日本研修」もおこなっております。

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原料買い付けから製品化までの管理体制

  • 01.原料管理

    原料調達のときには、オカフーズの経験豊富な買付担当者、もしくは依頼を受けた“魚のプロ”が直接現地で検品を行ったうえで買付を行っています。その際には原産地証明書が取れる原料のみを買付しておりますので、当社の製品はすべてトレーサビリティーが取れています。

  • 工場管理

    02.工場管理

    1.

    当社が加工委託をしようとする工場については事前に当社のスタッフと外部専門家が必ず訪問し、当社の品質方針と合致した工場にのみ契約しています。

    2.

    また、当社は工場長などのマネージャーや現場管理者の育成を最優先に考えています。これらの層が言われたことをただこなすだけではなく、自発的に考え継続的な改善ができるようになることが必要と考えております。そのために、当社スタッフや外部専門家が定期的に現地とコミュニケーションをとり、管理技術と改善マインドのレベルアップに注力しております。現場の作業者に対しても定期的に勉強会を開催しています。勉強会のテーマは品質に対する意識向上や技術の向上だけではなく、オカフーズ製品がどのように調理され、食べられているのかを知るというものもあります。そのことによって自分たちが日常行っている作業の意味・意義を深く理解できるようになります。

    3.

    さらに当社は工場内の作業台の照度調整や食事の改善、従業員寮の改善・環境美化など、労働環境のみならず生活環境の整備にも積極的に取り組んでおります。

  • 03.製品管理

    1.

    海外工場で製造される製品については、原料受け入れ時および製品化後に工場内の品質検査室で衛生検査をおこない、日本の法律が定める基準が満たされた安心・安全な製品のみを出荷しております。

    2.

    新商品等は、工場出荷前及び製品入荷時に初期流動管理のための検査をおこない、品質のバラつきが無いかを確認しております。

  • 04.保管・物流管理

    当社製品の保管から配送、納品までは、冷凍専門物流会社様に一括して委託し、保管温度や在庫の賞味期限管理、出荷履歴、配送中の温度管理・記録等を一元的に管理しております。

「使うところまでを安全・安心に」の
実現のために

当社製品を「安全・安心」にご使用いただくために、実際にご使用いただいている調理師・栄養士の皆さまや、お取扱いいただいている販売店の皆さまに向けた勉強会を開催しております。また、「お魚を楽しく食べるおもしろ辞典」や「お魚の生態Q&A」などのお役に立つ知識・事例が記載されたパンフレットを発行しお配りしております。そのほか展示会やセミナー、ホームページなどにおいても製品の仕様やご使用方法、また魚の特性などをご説明する機会を積極的に設けております。

安心・安全のための検査体制

中国で製造された製品が日本に輸入されるまでの検査体制の流れの一例です。
オカフーズ商品の製造現場では、「安全・安心」のために原料、工場、製品、
すべてにおいて入念な検査をおこなっています。

  • 01.

    使用原料

    使用原料

    トレースが取れる安全・安心な原料のみ使用します。

  • 02.

    原料検査

    原料検査

    輸入原料は自主検査と、公的機関(CIQ)検査が実施されます。(各検査証明書有り)

    公的検査:重金属系/鉛、水銀、他
    自主検査:微生物系/一般生菌数、他

  • 03.

    原料検査

    原料検査

    工場内は防鼠検査、水質検査を実施します。

  • 04.

    製品検査

    製品検査

    製品はロット毎に抜き取りで微生物検査等を実施します

    自主検査:微生物系/一般生菌数、他

  • 05.

    製品保管

    製品保管

    温度管理が徹底された冷凍庫で保管します。

  • 06.

    出荷前検査

    出荷前検査

    出荷前も、中国公的機関(CIQ)での重金属系検査などがおこなわれます。

    公的検査:重金属系/鉛、水銀、他

  • 07.

    製品保管

    製品保管

    コンテナは温度管理を徹底し、自動温度計で正しく温度が保たれているか定期的にチェックします。

  • 08.

    日本向けに出荷

    日本向けに出荷

    中国商品検査局の検査をパスした製品が輸入されます。

  • 09.

    輸入審査

    輸入審査

    日本に到着すると、通関前に厚生労働省検疫所による食品衛生法に基づいた審査が行われます。

通関業務通関業務

要検査

公的検査

  • モニタリング検査(厚生労働省検疫所)
    検査対象
    食品全般
    検査項目
    抗菌性物質等、残留農薬など
    検査頻度
    厚労省の年間計画による
  • 行政検査(厚生労働省検疫所)
    検査対象
    初回輸入食品など
    検査項目
    残留農薬、添加物など
    検査頻度
    不定期
  • 命令検査(登録検査機関)
    検査対象
    過去違反暦のある食品など
    検査項目
    病原微生物、添加物等
  • 検査不合格
  • 破棄・積戻し

冷凍保管・出荷輸入許可となった製品は、徹底した温度管理のもとで保管・配送されます。

検査合格

「骨取り魚」への想い

骨取りと骨なしの違い

最近スーパーの店頭や、お弁当、お惣菜、給食など、さまざまなシーンで骨が抜き取られたお魚を目にすることが増えました。このような魚は一般的には「骨なし魚」と呼ばれています。「「骨なし魚」って種なしブドウのように、品種改良された生まれつき骨のない魚のことでしょ!?」と思っている人もいらっしゃいます。でも実は普通の魚から骨を1本1本抜いて作るのが「骨なし魚」です。
オカフーズではこの骨なしの魚を全て「骨取り魚」として販売しています。このため、お客様から「「骨取り魚」は「骨なし魚」とどこが違うのですか?」とのお問いあわせをいただくことがありますが、基本は同じものです。
それではオカフーズの「骨取り魚」はどのようにして骨を取り除いているのでしょうか?実際の生産工場での「骨取り魚」の製造の様子をご紹介いたします。

「骨取り魚」の製造工程

  • 01.原料解凍・処理工程

    原料解凍・処理工程オカフーズでは世界中で漁獲された様々な原料を使用していますが、すべてトレースの取れたものだけを調達しています。原料は漁獲後すぐに凍結され、厳密な温度管理のもと生産工場へはこばれます。工場ではまず原料を解凍しウロコや内臓ヒレなどを1匹ずつ除去します。

  • 02.三枚卸工程

    三枚卸工程原料処理したお魚はきれいに洗浄され、手作業で三枚に卸します。この段階で中骨や腹骨、ヒレ骨などの大部分の骨が除去されます。

  • 03.小骨(ピンボーン)取り工程

    小骨(ピンボーン)取り工程お魚にはピンボーンと呼ばれている小骨があります。オカフーズではピンボーンを1本ずつ丁寧に手作業で取り除きます。最近は小骨を取る機械もありますが、魚の大きさや身の厚みによってどうしても取り残しが発生してしまいます。まだまだ機械よりも人間による作業の方が格段に正確性が高いのです。

  • 04.X線検査工程

    X線検査工程丁寧な人間による作業でも100%の除去率にはなりません。そこで人間のレントゲンの要領で、お魚に骨が残っていないかX線で検査をします。1枚ずつ魚を装置で投影して、人の目で1枚ずつ、骨の残りがないかをチェックをするのです。我々はこのX線の骨発見能力を生かし発見された残骨を定期的に、人、魚、部位、時間帯等様々な角度で分析し骨除去技術の向上を行っています。

  • 05.切身工程

    切身工程丁寧に骨を取ったフィーレは一度凍結して切身にします。また切った切身は重量にばらつきがないか1枚ずつ計量します。

  • 06.袋詰め工程

    袋詰め工程切身は一度凍結されます。その後1枚ずつ丁寧に袋詰めします。

  • 07.検査・箱詰め工程

    検査・箱詰め工程袋詰めした商品を、1袋ずつ金属探知機で検査します。異物が混入していないかなど、入念に確認されたあと箱詰めされて日本へ出荷されます。

オカフーズはなぜ「骨取り魚」なのか

すでにご説明の通り、「骨取り魚」も「骨なし魚」も、骨のある魚から1本ずつ丁寧に骨を取り除いたものという点では違いはありません。しかし、オカフーズは当初から「骨取り魚」と呼ぶことにこだわっています。それは骨の無い魚が、種なしブドウのように生まれつき骨の無い魚が存在するのではなく、人の手によって丁寧に1本1本「取る」ことによって作られるからです。
しかし、人の手を介するということは100%の正確性はほとんどありえず、何らかのミスや不具合が発生します。骨取りの作業も細かい骨まで100%取り除くことは非常に困難です。オカフーズでは残骨(骨の取り残し)におけるシックス・シグマ(ミスや不具合品の発生する確率を100万分の3.4以下レベルにすること)を達成し、さらに「残骨率0」という高い目標をたて、日々品質改善活動を続けています。もちろん残骨の少なさにも自信があります。
オカフーズが「骨なし魚」ではなく「骨取り魚」にこだわるのは、お客様にお魚の本来の姿と品質改善への努力をご理解いただいたうえで、安全・安心に商品をご使用いただきたいという願いから来ているのです。

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