自分の考え
を
大切にする
仕事をする上で、社内・社外にかかわらず、苦手な方や関わりを避けたいと感じる方と出会ったことはありますか?時には、自分と相手の想いや考えが180度違うということもあると思います。
過去の私は、基本的に「人」が好きではありませんでした。完全な“自分ファースト”で、自分の考えがすべて正しいと考え、相手の考えや想いを受け止めようともしていませんでした。
それにも関わらず相手の動きが気になって仕方がないため、勝手に不満をもっていました。
ダメな例から書かせていただきましたが、現在は少し考え方を変えています。
無理に相手に合わせて気遣ったり、好かれようとしたりせず、とにかく自分のできることだけに集中することが理想です。そのほうが結果的には想いに共感し、協力してくれる人が増えることを経験いたしました。
想いや考えが同じ方向性でない人とは、決して意気投合することはなく、合わない人とは会わない「No match No meet」で過ごしています。
ただし、相手に自分の考えを押し付けるようなこともしません。相手は自分と一緒ではなく、必ず違う面があります。
自分に合わせてほしいと期待してしまうと、合わなかった場合にそのギャップにもやもやしてしまい、不満となってしまいます。
自分と相手は違うもの。と思うと楽になり、結果として不満もなくなってきます。 とはいえ、自分の考えていることと違う行動や態度をされると、シンプルにむかっとしますし、苛立ちもあります。
以前はその気持ちをひきずり、相手と自分のどちらが正しいかを考えてしまい泥沼にはまっていましたが、今はその感情を抱く時間を短くすることで心を落ち着かせています。
自分
が
変わる覚悟
相手と考え方に相違があるとき、やはりどこかですり合わせが必要になってくることはあると思います。
その時は「自分が当事者になる」と考えるのがおすすめの考え方です。
自分ばかり我慢している、自分がやらされているといった思考だとどんどん辛く苦しくなってきてしまいます。最初は慣れないかもしれませんが、どうせ自分が変化するなら早いほうがいい!と気持ちを切り替え、相手の変化を待たずに自分が変わるために覚悟を決めることがポイントです。
相手に変わってほしいと“期待”を大きくしてしまうと、結果が思い通りにならず嫌な気持ちになります。
「期待してはいけない」と思いこむのではなく、人間は期待してしまう生き物であることを素直に受け止め、「期待値を下げる」ことで、思い通りにならなくても苦しくなることはなくなります。
相手に変わってほしいと期待すればするほど、相手のガードは固くなり、変化する可能性が なくなってしまうのです。
変化すること
は
“勝ち負け”
ではない
自分が変わるか、相手が変わるか、ということを考えれば考えるほど、結局行動に移すことはできなくなります。
自分が良い方向に向かう可能性が高いと思ったことを選択し、主体性を持ち「実行」することが大切です。
1つの例として、オカフーズの働きやすい環境を整えた話を少しさせてください。
私は「社員の皆さんに、限られた時間の中でステークホルダーの方に喜んでいただけるような最大の成果を出していただき、その結果として利益が増えること」が関係者全員の幸せになることだと考えています。
社員が働きやすくなるように事務所をきれいにしたり、モニターを大きくしたり、在宅勤務ができるような環境を整えたりしました。
目的は社員にいい仕事をしてもらうことです。その可能性を上げるための手段の1つとして「働きやすい環境」をつくる選択をしました。
働きやすい環境を作ることが社員を甘やかす、社員の満足で終わってしまうと思われる方もいらっしゃると思います。しかし、実践をする際に、“正しい・正しくない”・“勝ち・負け”で考えると行動に移すことはできません。
過去には言い訳やガードを固めて、実践できないでいた時期もありました。
そのため、勝ち負けという尺でみると決して負けているわけではないのですが、行動にも移せていないので何も得ることもできませんでした。
自分が変化し、アクションを起こさない限り、目的を達成したり、思い描いたことを実現したりすることはできないのです。