『銀鱈(ギンダラ)はアラスカ産が良い?』
銀鱈は北米大陸の西側、アラスカ州からカナダを挟んで、ワシントン州、オレゴン州、カリフォルニア州で多く漁獲されます。
その中でも特にアラスカ産の品質が良いとされています。
アラスカ州は他の地域に比べ水温が低いこともあり、脂乗りが良いとされています。
さらにアラスカ産の銀鱈は漁獲方法による品質の高さも評価の要因になっています。
一般的に深海の魚を漁獲する場合は「トーロール漁法」、別名「底引き漁法」といって、魚の棲んでいる海底を大きな袋型の漁網を船で引っ張りながら一網打尽にするというやり方です。
この漁法は効率が良く、一回に大量の魚を漁獲できる反面、最初に掛かった魚は網揚げまでの間、ずっと網の中で引っ張られ続けます。 その為、身質の柔らかい魚はうっ血や身割れのダメージを受けることがあります。
しかしアラスカ州の銀鱈を漁獲する際には「延縄漁法」という方法で漁獲します。
これは別名「釣り漁法」と言って、餌を付けた釣り針を大量に繋げた長いロープを海底に沈め、一定時間経った後で釣り上げるという方法です。
この方法だと身へのダメージはほぼない状態で漁獲できます。
これらのことがアラスカ産の人気を押し上げる理由なのです。