今期(2021年6月~2022年5月・47期)のテーマとして「学習と成長」を掲げています。 2022年に入ってからは全社でオンライン学習の導入もいたしました。 今回は「学習と成長」というワードについて想いを書かせていただきます。
1. 社会人である前に1人の人間としての成長の為、幅広い知識と教養を身に着ける
Acquire a wide range of knowledge and culture to grow as a person before becoming a member of society
2. 人の成長なくして会社の成長はないので、わが社の社員は年ごとに成長することを基本とする
Since the company will not grow without the growth of people, our employees are basically growing year by year.
3. 社長は、その協力のための経営資源を惜しんではならない
The president must not spare management resources for that cooperation
4. 学習(知ることと、分かること)と、成長(実践して成果を出すこと)は、仕事においては常に一体である
Learning (knowing and understanding) and growth (practicing and producing results) are always one in the work.
5. 会社の理念・方針についての、価値観が共有できる人だけに学習・成長の機会が与えられる
Opportunities for learning and growth are given only to those who can share the values of the company's philosophy and policies.
6. やったらわかることについては「はいの実践」を意識する
Be aware of "yes practice" about what you can understand if you do it.
*47期方針手帳の「学習と成長」ページ基本より
―「学習と成長」を掲げたきっかけ
方針手帳ではこのように記載し、私も含めて徹底をしています。
内容を見ていただければ、一般論として「学習と成長」が企業の成長に大切なことは感じていただけるのではないかと思います。
先代の時も「学習をし、成長していくことが大切だ」ということは常々言われていましたが、 現実的に日々の仕事に追われ、短期的視野で物事を考えていたため、私を含めた役員も、社員も理解することができませんでした。
私が代表となったとき、先代の想いを理解し大切であることは分かったのですが、社員との「想いのギャップ」をどのように埋めていけばいいか常に心の片隅につっかえるようなものがありました。
また、当社で現在も行っている環境整備活動やFISH活動(業務改善活動)、ファミリー工場と一緒にレベルアップをする活動などを実践していく中で、「学習と成長」が企業にとって大切であることを切実に感じるようになりました。
そして、絶対にやる!と決心し2019年の方針手帳のテーマとして初めて「学習と成長」を掲げ、社員と共に徹底する活動が始まりました。
―「情報の整理」について
この年は社員に対して学習の場や時間を“任意”で就業時間中に獲得してもらっていました。
しかし“任意”とすることにより社員によってやる・やらないの差が生じてしまい、学習することが大切だと感じてくれた社員も、目的やアウトプットが定まらない中での学習になってしまいました。
そのため、今期(2021年)はある程度マストとした学習の時間をオンライン学習で設定いたしました。 仕事における実践でのアウトプットを意識したものにするため、今回は社員それぞれが“テーマ”を掲げています。
『インプット⇒情報の整理⇒アウトプット』の順番を意識し、テーマを決めるための面談をそれぞれと行い、私自身が「情報の整理」の役割をしました。
業務やレベルが違う社員一人ひとりの目標を達成できるようインプットするテーマを先に準備し、様々なコンテンツがある中で迷子になることを防ぎました。
こちらはまだ模索中ですので、企業としての成果が出てきたら改めてお話させていただきたいと思います。
―社員として理念方針に【共感】するということ
オンライン学習の初回のテーマは、社員が自分の仕事のスキルを上げるための技術や知識を獲得し、そしてそれを実際に仕事において成果が出るように活用することを意識して設定しています。
今後は“自分を知る、自分らしさとは?”といった学習も行うことで、より効果が出るのではないかと思っています。
いくら「プロ」として能力が高くても、能力の使い方やベクトルを間違ってしまうと成果はでてきません。プロである以前にオカフーズの社員として理念方針に【共感】するという土台を形成することで初めてプロとしてのアウトプットが活かされます。
成果が出ていない、評価が低い、成長を実感できないと感じている方がいらっしゃれば、少し時間はかかりますが、自分を見つめなおす生涯学習も意識されてみるといいかと思います。
―“幸せ軸”と“成功軸”
私たちが学習し、成長することで何かいい未来があるのでしょうか?
今回このテーマを社長日記で書くにあたり、社員からこのような質問がありました。
「こちらに関しては「可能性が高くなる」ということでお伝えすると、 人生・思考・生活が豊かになること、そして心が満たされ、経済的にも豊かになると考えており、結果的には「幸せな成功者」となる可能性が広がるのではないでしょうか? 」
多くの経営者の方々の本を読み、セミナーを聞きましたが、“幸せ軸”と“成功軸”の二軸で考えたときには成功軸で考えている方が多いと感じました。
成功されて、そして結果として幸せがついてくるような方たちは、本当に素晴らしく、天才的だと思います。しかし、なかなかそういった方たちに私たち凡人はなることができません。
だからこそ基本は幸せ軸で人生を組み立てていき、幸せを追求することで結果として成功しているほうが現実的だと考えています。
お金はあくまでも目的を手助けするための手段ですので、良い仕事をして手段の数を多くしていくべきではないでしょうか?
ーいい仕事のご褒美は、もっといい仕事です。
もっといい仕事をすると今よりももっとお金が入ってくる、自分の価値が上がっているということなのです。
特に社員の方たちには幸せになることや、成功することをあきらめてほしくないと思っているため、学習の機会を多くつくりたいと思っています。
日々学習と成長をし、大きな価値をステークホルダーの皆様に提供してまいります。