4月、桜が咲いて新しいお子さんが入園する季節です。給食作りを担う方、担任の先生方は新しい園児一人ひとりの健康状態、アレルギーの有無などの確認がとても大切な仕事となる時期でもあります。
Today's contents:「入園とアレルギー」
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「アレルギー原因食物」
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最近、全年齢におけるアレルギー原因食物に大きな変化が見えてきました。2017年はアレルギーの原因食物は1位「卵」、2位「牛乳」3位「小麦」4位「木の実」でした。しかし4位だった「木の実」アレルギーに変化が見られます。
2014年の「木の実」の症例比率は3,6%ですが、6年後の2020年は13.5%と 3,7倍もの増加がみられます。それにより2022年度のアレルギー原因食物は3位に「木の実」、4位に「小麦」と順位が入れ替わり「木の実」のアレルギーが非常に増えたことが解かります。
「木の実」と言っても種類がありますがアレルギーの原因になりやすいものは 「くるみ」56,7%、「カシューナッツ」21,3%、「マカデミアナッツ」5.5% 「アーモンド」4.2%の割合でアレルギー症状がでています。
「くるみ」の割合が大変大きく「木の実」アレルギーを持つお子さんへの聞き取りでは、 詳しく種類を聞くことが必要です。特定原材料7品目は卵、牛、小麦、そば、落花生、エビ、カニですが、今後くるみも入る可能性があるほどの増加率です。 調理の際もパッケージの原材料表示を確認して頂く事が大切になります。
さて、いつもご紹介している「魚」のアレルギーはどうでしょうか。魚は全体の1.9%で第9位とアレルギーの割合は少ないです。特定原材料に準ずるもの21品目ではサケ、サバなどがはいりますが、全種類食べられないお子さんを除けば 魚は魚種も豊富ですので、代替えの魚の切り身を冷凍庫にストックすることで対応ができ アレルギーの園児も皆と魚の給食を食べることができます。
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モーカとかぶの煮付け
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新学期の始まりをお赤飯で祝いましょう。
主菜の甘辛に煮付けた モーカに桜の花形で抜いた人参を添え春の訪れを皆で喜ぶ食卓です。
アレルギー食材:表示の義務がある特定原材料7品目のうち、小麦(花麩)
アレルギー対策:すまし汁の花麩を青菜や豆腐に。
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